[一言で解説]
不服申し立て期間を短く限定した抗告をいう。
[詳しく解説]
即時抗告は抗告(裁判所の決定に対する不服申し立て)の一種ですが、迅速に確定されることが必要な決定について認められます。何がそれに当たるかは法律で定められています。たとえば、再審棄却決定に対する不服申し立ては即時抗告で行います。えん罪に苦しめられた足利事件の菅家利和さんは、2002年12月に宇都宮地方裁判所に再審請求を申し立てたところ、請求が棄却されたので、東京高等裁判所に即時抗告を行い、高裁はDNA再鑑定の結果、09年6月に原決定を取り消して、再審開始を決定しています。実は、宇都宮地裁で再審請求棄却決定が出たのが08年2月ですから、請求は6年弱の間、塩漬けにされていたわけで、このことは非常に問題があります。
(関連項目)
→控訴