[一言で解説]
自分の行為によって犯罪にあたる事実が発生すると確実に思っていること。
[詳しく解説]
犯罪が成立するには、罪を犯す意思、つまり故意が必要です。これから踏み切ろうとしている行為が犯罪に当たることを知り、かつ、それを意図してあえて踏み切る態度は非難されるべきだからです。たとえば、「包丁で左胸を刺して殺してやろう」という意思でそのような行為を行えば、故意(確定的故意)があるといえます。しかしながら、放火や殺人のような重大な犯罪では、不注意で火事を出したり、人を死なせたりしたときにも処罰すべきです。失火や過失致死のように、不注意によって犯罪を行うことを過失犯といいますが、これらは、過失犯を処罰する条文があるときに限って犯罪になります。
(関連項目)
→犯罪