[一言で解説]
無罪とは、刑事裁判で審理を行った結果、被告人の行為が罪にならないこと。無実にはいくつかの意味があるが、無罪の意味でも使われる。
[詳しく解説]
刑事裁判で審理を行った結果、犯罪の証明がなかったときに行われるのが無罪判決です。犯罪の証明は、証拠能力のある証拠によって、合理的な疑いを入れない程度まで行う必要があります。一方、無実は法律用語ではありません。もともとは、実がないという意味で、形ばかりで中身がないことを「有名無実」などと言いますが、疑われているのに中身がないという意味で、無罪の意味でも使われます。刑事裁判では同じ意味で「無辜」(むこ)という言葉もあります。「無辜を処罰しない」というように使います。これも法律用語ではありません。
(関連項目)
→証拠能力