雨具の必要がなくなると、笠のお世話になったことをすぐに忘れてしまう。困難が去ってしまえば、すぐに恩恵を忘れることを戒める言葉。
〔類〕暑さ忘れて陰忘る
〔出〕読本(よみほん)・八犬伝(はっけんでん)
〔会〕「あいつ、ちょっと羽振りがよくなると電話もかけてこないな」「苦しいときは友人に片っ端から金の無心してたのに」「雨晴れて笠(かさ)を忘る。あれじゃだめだね」