(井戸の中の蛙は目の前の壁と水しか見ておらず、外には大きな海があることも知らないので) 自分だけの狭い知識や見聞だけにとらわれ、他に広い世界があることを知らぬ人にたとえる。世間知らずの人を軽蔑(けいべつ)していう言葉。
〔類〕井(い)の鮒(ふな)/井(せい)蛙(あ)の見/井底の蛙/針の穴から天を覗く/葦の髄から天井を覗く
〔出〕荘子(そうじ)/淮南子(えなんじ)/康頼宝物集(やすよりほうもつしゅう)
〔会〕「浩二のやつ、このごろちょっとノイローゼ気味なんじゃないか」「井の中の蛙(かわず) 大海を知らずってやつさ。田舎じゃいつもトップだったのが、大学に入ったら自分よりできるやつがごろごろいるんでまいってるらしい」