浅い知識や狭い識見をもとにして、大きな問題を判断しようとすることをいう。葦の茎の穴を通して天井を見ても、天井の一部分しか見えないのに、天井全体を見たと思う愚かさにたとえる。
〔類〕井の中の蛙大海を知らず/鍵(かぎ)の孔(あな)から天を見る/針の穴から天を覗く/火吹き竹から天を見る
〔出〕俳諧(はいかい)・世話尽(せわづくし)
〔会〕「でも、山本さんはそう言ってたぜ」「だめだめ、あの人は葦(よし)の髄から天井を覗(のぞ)く人でさ、あの人の意見を鵜呑(うの)みにすると、こっちがあとで恥をかくんだよ」