背丈ばかり大きくて役に立たない人間のこと、あるいは健康ではあるが、病気がちな人をいうこともある。独活は成長すると2メートルもの茎になるが、用材としては柔らかくて実用とならず、また若芽のときのように食することもできない。
〔類〕独活の大木蓮木刀(はすぼくとう)/大きな大根辛くなし/大男総身に知恵が回りかね/白豆腐の拍子木
〔対〕山椒は小粒でもぴりりと辛い/小さくても針は呑(の)まれぬ
〔会〕「おまえときたら、独活(うど)の大木みたいに、なりばっかり大きくなって、頭のほうは空っぽなんだから」「母さんの血を引いてるからね」