自分が得意としている分野で、得てして失敗するものである。得意とする部門では、とくに心して事に当たれという教訓。
〔類〕得手物では仕損ずる/泳ぎ上手は川で死ぬ/川立ちは川で果てる/上手の手から水が漏る
〔出〕俳諧(はいかい)・鶉衣(うずらごろも)
〔会〕「解説の西村さん、あの快足のランナーが2塁で封殺されるとはどうしたことでしょう」「得手(えて)に鼻突くというのでしょうか。投手のモーションが大きいので油断して、捕手の強肩を忘れたんじゃないですかね」