深い愛情と思慮にもとづいて考えている親の心も知らないで、子供は勝手気ままな行動をしているという非難の言葉。これは親子のあいだだけではなく、目上の人や上司・師匠など、親身になって世話をしてくれる人々を、親になぞらえて用いる場合が多い。
〔対〕子の心親知らず/子を持って知る親の恩
〔出〕義経記(ぎけいき)
〔会〕「お父さん、二郎がタレントになりたいって言うんですよ」「なんだって。跡を継がせようと思って、せっかく医学部にまでやったのに」「親の心子知らずとはよく言ったものですねえ」