親は子のほんとうの心を知らぬというが、じつは成長してゆく子供の心理に追いつけないで、子供は無思慮なものと、親が決めこんでいる場合が多いことをいう。
〔対〕親の心子知らず
〔出〕浮世草子(うきよぞうし)・世間母親容気(せけんははおやかたぎ)
〔会〕「あいつ、ご近所の猫を棒でたたいていじめてるそうじゃないか。まったく困ったやつだ」「子の心親知らずね。あの子、あなたがだいじにしてる鯉(こい)を猫から守るんだって言ってたわよ」