尾を振ってくる従順な犬を、人は打つことはない。穏和な人間は、人からひどい仕打ちを受けることはまずない、というたとえ。
〔類〕怒れる拳 笑顔に当たらず/尾を振る犬は打つ手なし/袖(そで)の下へ回る子は打たれぬ
〔会〕「先輩、どうも課長に嫌われたみたいなんです」「おまえはなんでも逆らい過ぎなんだよ。尾を振る犬は叩(たた)かれずっていうだろ。ちょっと従順な態度を見せてみろよ。課長の見る目も違ってくるぞ」