遠大な計画といえども、まず手近なところから始めよという意味。また、物事はそれを言いだした者が、いちばんに始めるべきだとする主張をいう。中国の戦国時代、燕(えん)の昭王が天下の賢者を招こうとして郭隗(かくかい)に問うた。隗は「賢者を招きたいのなら、まず私のような優秀でない人間を優遇しなさい。そうすれば賢者は、隗ぐらいの人物を厚遇するのだから、と考えて続々賢人が集まってまいりましょう」と答えた故事による。
〔類〕死馬の骨を買う
〔出〕戦国策(せんごくさく)
〔会〕「よし、今年こそマイホームを手に入れるぞ」「すてき」「倹約にも協力するよ」「じゃ、今夜のビールはなしね、隗(かい)より始めよっていうでしょ、あなた」