(背中の痒い所にまで手が届くところから) すみずみの細かい所まで、神経が行き届くことをいい、配慮に手抜かりがないことにたとえる。
〔対〕隔靴掻痒/痒い所に手が届かぬ/靴を隔てて痒きを掻く
〔出〕浮世草子(うきよぞうし)・風流曲三味線(ふうりゅうきょくじゃみせん)
〔会〕「やあ、恵美君いつもどうもありがとう」「社長、とんでもございません」「痒(かゆ)い所に手が届くというか、ほんとうによく気がつく。きみは今までで最高の秘書だと思うよ」