はじめはうそであったことが、そのうちにだんだん真実味を帯びて、ついほんとうのことになることをいう。
〔類〕嘘から出た実
〔出〕人鏡論(じんきょうろん)
〔会〕「中村君と片山さんが結婚するらしいぜ」「何言ってんの。あれうそだよ。ぼくがこの前冗談で言ったんだよ」「いや、その冗談がきっかけでね。二人はくっついたんだって」「まいったなあ、虚は実を引くか。ぼく、ほんとうは片山さんが好きだったのに」