いかに愚かな者でも、時には一つぐらい名案をもっているものだというたとえ。
〔類〕智者(ちしゃ)も千慮に一失有り 愚者も千慮に一得有り
〔対〕千慮の一失
〔会〕「お、これはだれのアイデアだ。いい線いってるじゃないか」「森田君です」「へえ、あの役立たずがようやくやる気になったか」「違いますよ。愚者も一得の口ですよ。あれ以外、どうしようもないアイデアばかり。期待するのはやめたほうがいいですね」