弘法大師のような書の天才でも、ときには書き損じることがあるというたとえ。名人でも失敗することがあることをいう。
〔類〕河童の川流れ/麒麟(きりん)の躓(つまず)き/上手の手から水が漏る/知者も千慮に一失あり
〔出〕滑稽本(こっけいぼん)・笑註烈子(しょうちゅうれっし)
〔会〕「あのう課長、失礼ですがビジネスのつづりはBISINESじゃなくて、BUSINESSじゃないでしょうか」「うーん。弘法(こうぼう)にも筆の誤りだ」「それから、右はLIGHTじゃなくて、RIGHTです」