弘法大師のような書の天才は、筆のよしあしなどは問題にしない。転じて、名人達人といわれるほどの人は、道具のことなど問題にしないことをいう。
〔類〕善書は紙筆を選ばず/能書筆を選ばず/名筆は筆を選ばず
〔対〕下手の道具選び/下手の道具調べ
〔会〕「飛びのいいゴルフクラブだとか、新素材のクラブだとか、そんな御託はもう聞き飽きた」「なるほどお客様は、弘法(こうぼう)は筆を選ばずですからね」「とにかくだ、ホールインワンの出やすいクラブをくれよ」