(水と魚は切っても切れない関係があるように) 離れることができない親密な友情や親しい交際をいう。中国の三国時代、劉備玄徳(りゅうびげんとく)と諸葛孔明(しょかつこうめい)の仲のよいのを見た関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)が不満をもらしたとき、劉備が「孤の孔明あるは、なお魚の水あるが如(ごと)し」と説明したという故事による。
〔類〕魚心あれば水心あり/魚と水/魚水の親/魚水の契り/水魚の思い/水魚の因(ちな)み
〔出〕蜀志(しょくし)
〔会〕「部長は大日本電気の秋山専務と、お親しいそうですね」「ああ、彼とは小学校以来の付き合いだよ」「言ってみれば、水魚の交わりですか」「うん、女房の知らないことだって、あいつは知っているよ」