大海に浮かぶ1粒の粟(あわ)で、広大な宇宙における人間の存在の、きわめて小さなことにたとえる。
〔類〕九牛の一毛/大海の一粟
〔出〕蘇軾(そしょく)・前赤壁賦(ぜんせきへきのふ)
〔会〕「先輩は明るい性格ですね。悩みごとなんてあるんですか」「わっはっはっ。人間なんて、しょせん滄海(そうかい)の一粟(いちぞく)だ。くだらん悩みごとなんて、吹けば飛ぶようなものさ」