形はいずれも丸くてよく似ているが、実際にはまるで違うものであるから、比較にならないことをいう。
〔類〕雲泥の差/雲泥万里/鯨(くじら)と鰯(いわし)/駿河(するが)の富士と一里塚/提灯に釣り鐘/月と朱盆/雪と墨
〔出〕雑俳(ざっぱい)・柳多留(やなぎだる)
〔会〕「ほう、この掛け軸はきみが書いたのか。なかなかの達筆だね」「いえいえ。先生の字に比べれば月と鼈(すっぽん)。まだまだ未熟でお恥ずかしい」「それは謙遜(けんそん)しすぎだよ。なかなか味があってよろしい」