月日の過ぎてゆくのを止めてくれる関所の番人は、だれもいないことをいう。時間は猛烈なスピードで過ぎ去るものだというたとえ。
〔類〕送る月日に関守なし/光陰矢の如し/少年老い易く学成り難し/月日の経つは夢
〔出〕謡曲(ようきょく)・松山鏡(まつやまかがみ)
〔会〕「あれよあれよと思っているうちに、うちの娘ももうすっかり年ごろですわ」「私たちはおばあさんになる一方。月日に関守(せきもり)なしとはよくいったもんですわね」