当然、自分の物になるはずのところを、横合いから突然にひったくられることをいう。
〔類〕月夜に釜を抜かれる/鳶に掛けられる
〔出〕滑稽本(こっけいぼん)・俄じゃ俄じゃ(にわかじゃにわかじゃ)
〔会〕「なんだよ、せっかくおまえがあんなに足を運んでいたのに、あいつにお客さんを取られたんだって」「鳶(とび)に油揚げを攫(さら)われたよ。こんなことなら、セールスに友情は禁物なんて、あいつに教えるんじゃなかった」