立身出世し功なり名遂げて、晴れがましい顔で故郷へ帰ることをいう。
〔類〕故郷に錦を飾る/故郷へ錦を着て還る/錦を衣て昼行く
〔対〕錦を衣て夜行くが如し
〔出〕太平記(たいへいき)
〔会〕「ああ、何年ぶりかな。故郷の土を踏めるなんて」「おまえはいいよな。会社で出世して、晴れて錦(にしき)を衣(き)て郷に還(かえ)れるんだもんな。おれなんか、おふくろが絶対に帰ってくるな、だもんな」