自分を気持ちを伝えるには、口に出して言うよりも、情のある目つきのほうがはるかに相手の心に訴えるものがある。ことに恋愛の場合がそうで、自分の心を偽ることができないことにたとえる。
〔類〕成るか成らぬか目許(めもと)で知れる/目は心の鏡/目は心の窓
〔出〕雑俳(ざっぱい)・柳多留拾遺(やなぎだるしゅうい)
〔会〕「おまえ、何かおれに不満でもあるのか」「いえ、そんなことないです」「目は口ほどに物を言うからな。おまえの目は言いたいことだらけみたいだぞ」