2008年6月27日の臨時閣議で決定された、福田康夫内閣(当時)の経済財政運営の基本方針を示した文書「経済財政改革の基本方針2008」のこと。06年に小泉純一郎内閣(当時)が「骨太の方針(第6弾)」で示した、11年度に基礎的財政収支を黒字化するという路線の継承を目指したものである。成長戦略を掲げ、(1)低炭素社会の構築、(2)国民本位の行財政改革、(3)安心できる社会保障制度の構築、などが取り上げられているが、最大の懸案であった消費税率の引き上げについては、実施時期や上げ幅など、具体的な内容は示されなかった。09年度から一般財源化を約束していた道路特定財源については、「生活者目線」で見直すとした。