米ドルやユーロのような外国通貨建ての預金。外資系金融機関はもとより、メガバンクをはじめとした主要な国内金融機関でも取り扱っており、国内円預金と同様に普通預金と定期預金がある。日本の預金者にとって外貨預金から得られる収益率は、外貨建てでの預金金利と当該通貨の円に対する増価率(あるいは減価率)とを合計したものとなる。日本国内の円預金金利がほとんどゼロ金利に近い状況の下で、相対的に金利の高い外貨建て預金に対する人気が高まっているが、為替変動リスク(将来において当該通貨が円に対して減価する場合には、結果として元本割れになるリスク)があることには注意が必要である。また、円を外貨に換金して外貨預金にしたり、外貨預金を円に換金して引き出す場合には、その都度為替手数料を取られる点や、外貨預金が預金保険(→「預金保険機構」)の保護の対象外である点などにも注意が必要である。外貨建て金融商品としては、外貨預金のほかに、外債、外貨投資信託、外貨建て年金保険などがあり、家計の保有する外貨建て金融商品は2006年度末で40兆円を超えているとみられる。