国際財務報告基準(IFRS)における財務諸表は、「財政状態計算書」「包括利益計算書」「持ち分変動計算書」「キャッシュフロー計算書」「重要な会計方針の要約及びその他の説明的情報で構成される注記」などの書類から構成される。従来の連結貸借対照表にあたるものは財政状態計算書(Statement of financial position)、連結損益計算書にあたるものは包括利益計算書(Statement of comprehensive income)、また、会計方針及び注記は「重要な会計方針の概要及びその他の説明的注記」となる。包括利益計算書の様式には1計算書方式(当期純利益と包括利益を一つの計算書で表示)と2計算書方式(当期純利益を表示する計算書と包括利益を表示する計算書を作成)があり、そのいずれかの方式を選択することが認められている。