国際会計基準審議会(IASB)によって公表されている、純粋な国際財務報告基準(IFRS)のこと。指定国際会計基準と呼ばれることもある。日本では、2010年3月期からIFRSの任意適用が認められているが、適用に際してはIASBが公表するすべてのIFRSをカーブアウト(一部を採用しない)することなしに適用することが求められている。すなわち、日本では任意適用に際してピュアIFRSを適用することが義務付けられている。一方で、IFRSの適用を認めている国々がすべてピュアIFRSの適用を義務付けているわけではない。たとえば、最初にIFRSの採用を決定した欧州連合(EU)では、IAS第39号(金融商品:認識と測定)のうち一部を採用せず、「ヨーロッパが採用するIFRS」に準拠するよう域内企業に要求している。