世界各国の証券監督当局で構成される国際機関。1974年に発足した米州証券監督者協会が前身。その後、フランス証券取引委員会、ロンドン証券取引所、韓国証券取引委員会などヨーロッパやアジア諸国の機関が加盟し、86年に現在の名称に改めた。事務局はスペインのマドリードに置かれている。メンバーは、正会員及び準会員(規制当局)、協力会員(証券取引所や証券業協会などの自主規制機関)からなり、2007年7月現在、正会員109、準会員11、協力会員69の189機関が加盟している。日本からは金融庁が正会員、農林水産省、経済産業省、証券取引等監視委員会が準会員、日本証券業協会、東京と大阪の両証券取引所が協力会員として参加している。IOSCOの活動は、証券取引規制に関する多国間の国際協力を図る場として重要であり、最近では、ヘッジファンド規制や取引所のあり方などを議論している。