裁量性の高い労働に従事するホワイトカラーを対象とした労働時間規制の適用除外制度をいう。現在、アメリカでは、年収2万3660ドル以上の広範なホワイトカラーを対象に、このような適用除外が認められている。この場合のホワイトカラーには、日本でいう管理監督者のほか、日本ではみなし労働時間制が適用される裁量労働の対象者を含む。日本でも、現行の管理監督者を対象とした労働時間規制の適用除外とは別に、自律的労働時間制度等の名称で、かつてホワイトカラー・イグゼンプションの導入について検討が行われたことがあるが、労働側が強硬に反対したことから、法改正には至らなかった。なお、アメリカでは、ホワイトカラーの約25%(他の適用除外制度と合わせると全労働者の約40%)が適用除外の対象となっている。