遼寧省の大連、営口、錦州、丹東、大連花園口の5点を全長1443キロの大動脈で一線に結んだ経済地帯。この地帯は、これまでは五点一線と呼ばれていたが、西部大開発や東北振興の起点として、中国のこれからの成長核に育つ可能性が出てきた。遼寧省の2009年の対内直接投資金額は、中国全体の伸び率2.6%を上回る28.5%増、154.6億ドルを記録した。大連ハイテクパークへは外資企業の進出が加速し、09年上半期だけで40社が進出した。大連市は自動車産業クラスターの形成を目指し、自主ブランド車の開発を急ぐ奇瑞汽車(自動車)が11年から生産を開始する。ただし、天津、長春、上海、広州などの先行する自動車産業クラスターとの格差は大きく、フォルクスワーゲンのエンジン工場、トランスミッション工場、アメリカの自動車部品大手ボルグワーナーなどが進出しているものの、今後の発展は部品サプライヤーの進出がカギとなる。