大豆やパーム、菜種、ヒマワリなどの植物資源から取り出した油脂(動物由来の油脂も含む)を、メタノールと反応させてメチルエステル化した燃料。ディーゼル油の代替燃料として利用される。バイオエタノールと同様に、二酸化炭素の排出がゼロカウントとなるカーボン・ニュートラルで、地球温暖化防止に役立つ燃料として、とりわけEU諸国で注目されている。ただし、BDFは日本企業(染谷商店)の登録商標であり、海外ではこの表記は使用されていない。EU(欧州連合)諸国では、主に菜種(rapeseed)が原料となっているため、RME(rapeseed methyl-ester)と略称されている。日本におけるBDFの利用に関しては、菜の花を栽培して菜種油を作り、その廃食用油をBDFに利用する「菜の花プロジェクト」(→「菜の花プロジェクトネットワーク」)の取り組みがあり、全国各地に広まっている。