居住地・人里近くにあって、薪炭材の伐採、落葉の採取など地域の人々の生活と結びついた山・森林。近年の過疎化により里山林の荒廃が進むなか、各地方自治体では地域活性化戦略の一つとして、里山林をグリーン・ツーリズムの対象地に位置付ける動きが見られる。都市住民が休暇などを利用して山村に滞在し、下刈りや間伐、炭焼き、きのこ狩りや山菜・野菜の収穫といった里山林を活用した農林業体験、このほか山村・里山ならではの紙すきといった伝統工芸体験を企画・実施するなど、グリーンツーリズムの取り組みの中で里山林が保全・活用されている。