次世代樹木への更新に備える、利用期に達した樹木の伐採。主伐には、林木のすべてまたは大部分を伐採する皆伐と、樹種・樹齢の成熟度が計画的に異なるようにした林地区を成熟した順に数年間隔で繰り返し伐採する択伐とがある。国産材価格の下落や労働力の不足などが、主伐可能な時期を迎えつつある国内人工林の管理を難しくしている。樹木の成長に応じて密度を調整するために行う間伐も、造林目的以外の樹種を取り除くための伐採(除伐)も適切に行われていないために、多面的機能(→「農林業の多面的機能評価額」)にも悪い影響が出ている。