首都高速中央環状線は、東名高速、中央道、関越道、東北道、常磐道など、東京都心から放射方向に走る高速道路をリング状に連絡する高速道路で、東京外郭環状道路(外環道)や首都圏中央連絡自動車道(圏央道)とともに首都圏3環状道路と呼ばれ、その最も内側に位置する。路線延長は約47キロメートルで、中央環状品川線・新宿線・王子線・東側区間の四つの区間から構成され、品川区から渋谷区・中野区・新宿区・豊島区・板橋区・北区・足立区・葛飾区を経由して江戸川区に至る。都心から約8キロメートル圏内の渋谷・新宿・池袋など副都心エリアやベイエリアをつなぎ、湾岸線、3号渋谷線、4号新宿線、5号池袋線、川口線、6号三郷線、6号向島線などの主な道路に接続する。1982年に千住新橋出入口~堀切JCT(ジャンクション)間で供用が開始されたが、バブル経済による地価の高騰、それに続くバブル崩壊による首都圏への公共投資の極端な抑制策により建設は大幅に遅れた。2015年3月に中央環状品川線の山手トンネル(湾岸線~3号渋谷線)が開通することで、3環状道路で初の全線開通となった。開通後は都心環状線や一般道の渋滞が緩和され、新宿~羽田空港の所要時間は従来の半分の20分程度に短縮した。