cdma2000 1xEV-DOを採用したau(KDDI)の第3世代携帯電話(→「IMT-2000」)の名称。cdma2000 1xEV-DOはアメリカのクアルコム社が開発した第3世代携帯電話の規格cdma2000 1xを改良したデータ通信用の無線通信方式のこと。音声伝送に関する機能を省いてデータ伝送機能のみに絞り込み、高速化とコスト低減を実現している。通信速度は1xの144Kbps(キロビット/秒)に比べて、受信速度で最大2.4Mbps(メガビット/秒)、実効速度で数百Kbpsに向上した。定額制サービスを積極的に取り入れ、FOMAとともに第3世代携帯電話サービスをリードした。2006年度に導入されたcdma2000 1xEV-DO Rev.Aでは音声もデータもすべてIP(インターネットプロトコル 通信の仕様)化され、上り最大1.8Mbps、下り最大3.1Mbpsという通信速度が実現された。auは10年10月には、Rev.Aのキャリア(搬送波)を複数(2~3本)束ねてデータ通信を高速化するEVDOマルチキャリアを採用、上り最大5.5Mbps、下り最大9.2Mbpsを実現するWIN HIGH SPEEDの提供を開始した。