2.5GHz(ギガヘルツ)帯の周波数の電波を使用し、地域の公共サービスの向上やデジタル・デバイド(条件不利地域)の解消等、地域の公共の福祉の増進に寄与することを目的とした電気通信業務用の無線システム。地域BWAのサービス区域の対象は一つの市町村の行政区域の全部または一部、都道府県の行政区域の一部等。「地域BWA推進協議会」が地域BWA推進を狙いに2008年に設立されている。14年10月の電波法令の制度改正により、地域BWAの無線方式はこれまでのWiMAX方式に加え、LTEをベースとしたAXGP方式及びWiMAX R2.1 AE方式も利用可能になり、加えて20MHz(メガヘルツ)帯幅の割り当てが可能となり、より高速な通信サービスが実現可能となった。地域BWA活用事例としては、地域公共サービスとして、IPカメラによる監視、防犯・防災、児童や要介護者を含む高齢者の見守り、防災業務の支援回線(防災行政無線の補完サービス)等、公衆無線サービスとしてのモバイル端末向けのデータ通信サービスや、観光Wi-Fiのバックホール回線(末端のアクセス回線と基幹回線をつなぐ中継回線)等がある。17年12月時点で地域BWAシステムの無線局は全国で56社が開設している。