利用機器の開発や規制緩和を通じた、エネルギー間の競争環境の変化。従来、給湯は都市ガスや灯油、厨房は都市ガスやLPG、動力などは電気と、用途ごとに使われるエネルギーの種類は大まかに決まっていた。しかし、吸収式冷温水機、コージェネレーション、燃料電池、エコキュート、IH調理器などの開発により、家庭やビルで都市ガスや石油で発電したり、逆に都市ガスや石油をまったく使わないオール電化住宅が普及したりするなど、エネルギー間の役割分担が消滅しつつある。事業者側でも、都市ガス会社や石油会社による電力供給、電力会社などによる大口需要家へのガス供給など、エネルギー事業の制度改革を通じた、事業者間の相互参入が進んでいる。