大手企業への集中化が進み、上位2社(場合によると3社)とそれ以下の企業との間で規模格差が拡大している状況。アメリカのホームセンターでは、業界最大手ホーム・デポの売上高を1とすると、第2位のロウズは4割強だが、第3位以下は1割にも満たない。ディスカウントストアでもウォルマート・ストアーズの売上高1に対し、第2位のターゲットは2割程度に過ぎない。日本では、コンビニエンスストアでセブンイレブン・ジャパンのチェーン全店売上高がローソンの1.7倍、ファミリーマート2.4倍と1強時代にある。総合スーパーでは、イオンとイトーヨーカ堂が3位以下との差を広げている。家電量販分野ではヤマダ電機とヨドバシカメラが3位以下に大きく差をつけた。2強企業はグローバルパーチェシングによる価格競争力と独自性のある品ぞろえ、高度な情報・物流システムの構築などにより競争力を獲得するほかに、内部成長に加えて積極的なM&Aも規模拡大の推進力になっている。