低価格訴求型の小売業の総称。国際的な商品調達ルート開拓や計画発注による原価の引き下げ、高度なロジスティクス(物流)や在庫管理システム、店舗レベルでのローコストオペレーションなどが低価格を支えている。アメリカでは1970年代に日用雑貨や衣料品、耐久財などを総合的に品揃えしたディスカウントストアが登場し、Kマートやウォルマート・ストアーズなどの大企業が生まれた。現在では特定分野での豊富な品揃えと圧倒的な低価格を特徴とするカテゴリーキラーや衣料品のオフプライスストア、会員制のホールセールクラブなどへと多様化している。元来は非食品小売業だが、最近ではウォルマートのスーパーセンターのように、食品も扱う文字どおりの総合ディスカウントストアが増加している。日本では総合ディスカウントストアよりも家電、情報機器、衣料品などの分野でのカテゴリーキラーの発展が目立つ。