簡素な倉庫型の大型店舗で食品、非食品、耐久財、建材など多様な商品を販売する低価格小売業。通常はワンフロア、一部回廊式の二層建て形式で、郊外に立地し、広い駐車場を備え、セルフサービス方式をとる。1960年代から70年代にヨーロッパに生まれ、発展した。スーパーマーケットよりも大規模で品揃え幅が広いところからハイパーの名称が付されている。代表的企業には世界第2位の小売業であるカルフール(フランス)、ロイヤル・アホールド(オランダ)などがある。カルフールは世界26カ国(2004年末)に進出、日本へも00年12月に幕張(千葉)に1号店を出店したのを皮切りに、町田(東京)、和泉(大阪)などにも出店したが、総合スーパー(→「GMS」)やディスカウントストアとの違いが明確でなく、品揃えに問題があったことなどから業績が低迷し、05年に全8店をイオンに売却して撤退した。アメリカでは1980年代に導入されたが、大型ディスカウントストアとの競合から売り上げが伸びず、定着しなかった。