コンビニエンスストア(コンビニ)の品ぞろえが小さなスーパーマーケット化している現象。コンビニは数少ない成長業態であるものの、近年における成長率は鈍化傾向が認められる。その背景のうち重要な変化は、既存主要顧客の変化で、男性サラリーマン中心から主婦、シニア層への顧客層拡大が特徴である。最大手のセブン‐イレブン・ジャパンによると、来店顧客に占める50歳以上層の比率が、5年前調査時の約2割から、2012年前期には約3割に上昇したという。その中で、新たな主要顧客層のニーズに対応した生鮮品や日用品の品ぞろえを拡張するとともに、PB商品(プライベート・ブランド商品)を積極的に導入する一方で、一部のNB商品(ナショナル・ブランド商品)の価格も見直すことで「近くて便利、だが高い」という消費者が抱くイメージを一新させることに取り組んでいる。