本会議は議院の全議員が参加する会議で、議長が主宰し衆参の本会議場で開かれる。正式には単に「会議」と呼ばれる。衆議院(衆院)では会期中の火・木・金曜日の午後1時から、参議院(参院)では月・水・金曜日の午前10時から開かれるのが定例だが、実際はその時々の事情による。本会議の主な機能は、(1)法案、予算等の議決(議了)、内閣総理大臣の指名、国会同意人事、両院協議会の請求、議員の逮捕許諾など、議院の最終的な意思決定、(2)政府演説や重要な法案の趣旨説明、代表質問や質疑、緊急質問など、国政や重要議案をめぐる政府や与野党の論戦、(3)衆院の解散に関する天皇の詔書の朗読や、永年在職議員の表彰などの儀式や儀礼など。あらかじめその日時、案件と順序を定めた議事日程に従って行われる。議事日程は議長が定める建前だが、実際には議院運営委員会での会派の協議で決められる。本会議は公開で、出席議員の3分の2以上の議決で秘密会とすることができるが、国会ではその例はない。定足数(議事を開き、議決するのに必要な出席議員数)は総議員の3分の1で、憲法改正の発議や議員の除名など、憲法で特別多数を要すると定めのある場合を除き、議事は出席議員の過半数で決し、可否同数のときは議長の決するところ(議長の決裁権)による。