実際に採用されている比例代表制は議席の比例配分方式や政党の候補者名簿の拘束式・非拘束式などの組み合わせによって、きわめて多様である。わが国の参議院議員選挙(1983年以降)と衆議院議員選挙(94年以降)に導入されたのは、拘束名簿式比例代表制で、各党があらかじめ候補者の順位を付した候補者名簿を提出し、有権者は政党に投票し、各党は得票数に比例した数の議席を配分され、当選者は各党の名簿登載順位によって決定される。なお、2000年の公職選挙法改正により、参院比例代表議員選挙には非拘束名簿式比例代表制が導入された。