各政党に対し得票率に比例した議席を配分する選挙制度。少数代表制度のもとにおいても、落選候補者に投じられた票としての死票はなくならない。こういった難点を除去し、議会を国民の意見分布の縮図にするために考案された制度で、現在この制度を採用している国は、ドイツ、スウェーデンなど数多い。わが国でも1982年に公職選挙法を改正し、参議院選挙の場合、83年の通常選挙から、全国区選挙は比例代表制によって行われることになり、また、94年3月の公職選挙法改正によって、衆議院選挙にも小選挙区比例代表並立制が導入された。