府省組織は、大臣を頂点にして、副大臣(大臣政務官)→事務次官→官房長・局長→局次長・部長→課長→係長→係員というラインを構成しているが、これだけではなく、事務次官レベルから課長・課長補佐レベルまで、これに相当するスタッフ的な「職」が配置されている。通常は、次官級として省名審議官、局長級として政策統括官、局次長級として官房審議官、課長級として参事官など、課長補佐級として企画官などの職が置かれている。これらの職は総括整理職あるいは分掌職と呼ばれる。任務は、一般に、府省または庁、官房、各局の所掌事務を通じて、あるいは官房・各局の各課・室の所掌事務を通じて、特定の事項や分野について調整を行い、あるいは補佐・助言・参画等を行うこと。中央省庁等改革後は局長や課長のポストの数は削減・限定されているが、その分、総括整理職や分掌職が活用されており、総じて役職ポストの数は確保されている。