大阪市と堺市を廃止して10余の特別区を置き、大阪府を「大阪都」にして一体的な政治行政を行うという構想。実現すれば、現在の東京都に近い制度となる。橋下徹大阪市長が率いる地域政党「大阪維新の会」が主張している。政令指定都市(大阪市・堺市)と府の二重行政を解消して、一元的に効率的な都市行政を実現することで経済発展にも寄与することを狙いとしている。維新の会は大阪市議会で第1党、府議会では単独多数を握る。2011年11月には大阪府知事を辞任した橋下徹が大阪市長選挙に打って出て当選、同じ維新の会から出馬して当選した松井一郎大阪府知事と制度実現に向かう。類似のものとして、名古屋市と愛知県で「中京都構想」が、新潟市と新潟県との間でも「新潟州構想」が持ち上がっている。