自衛隊の幹部要員養成学校。2002年11月、創立50周年を迎えた。1952年発足の保安大学校が前身。54年に防衛大学校と改称、現在の横須賀市小原台に移転。戦前の陸軍士官学校、海軍兵学校とは教育理念、内容とも異なり、軍事教育は15%以下。大学設置基準に即した教育を4年間で実施、91年度から学士号取得が可能に。92年入試から推薦入学、女性への門戸開放、試験科目削減など入試を改革。97年度には大学院修士課程・総合安全保障研究科(国際安全保障専攻、防衛組織・行政専攻)が発足。92年4月入学の女性第1期生39人は96年3月、27人が卒業。学費、生活費無料のうえ学生手当を支給。卒業と同時に陸海空自衛隊の曹長に任官、幹部候補生学校で1年間教育後、3尉(少尉)に昇任する。防衛医科大学校(埼玉県所沢市、6年制)は医官(医師)の養成機関。2006年8月、五百旗頭真・神戸大学名誉教授が第8代校長に就任した。なお、最近では中東などの地域研究にも力を注いでいる。(→「防衛大学校改革」)