中国の軍事的台頭や北朝鮮による相次ぐ挑発行為を受けて、日韓の防衛協力が進みつつある。2009年4月には、日韓防衛相会談で、防衛交流に関する文書がまとめられ、同年末には、外務・防衛当局者による日韓安全保障対話も開かれた。これに前後して、自衛隊高官の訪韓も続いている。10年には、7月の米韓合同軍事演習に海上自衛隊が、12月には日米共同統合演習に韓国軍が、それぞれオブザーバー参加した。11年1月の日韓防衛相会談では、日本側から物品役務相互提供協定(ACSA)締結が打診され、韓国側も好意的に反応した。日米間以外では初めて、10年5月に、国連平和維持活動(PKO)や人道救援活動などで、日豪間でACSAが締結されている。