2014年3月、オランダのハーグで開催された第3回「核セキュリティ・サミット」で採択されたコミュニケ。第1回のワシントン、第2回のソウルのコミュニケを基礎とし、ひき続き核セキュリティ分野における国家の責任と国際協力および国際的核セキュリティ体系の強化を謳(うた)った。国際原子力機関(IAEA)に加えて国連の役割が強調されたこと、原子力産業界の責任や規制側との緊密な対話の支持を打ち出したことが、このコミュニケの特徴である。なお、日本は安倍晋三首相が出席し、核物質の最小化へのさらなる取り組み、日本国内の取り組み強化、国際貢献の強化を声明した。またアメリカ、イギリス、フランス、韓国の4カ国とともに輸送セキュリティに関する机上演習を実施し、その報告書を公開している。(→「核安全保障サミット」)